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『まっすぐな人には』(詩編112編.3)
「まっすぐな人には闇の中にも光が昇る。」(4節)
「まっすぐな人」とは、神を疑う「複雑な考え方」をしない人です。また、神を畏れてその戒めに従うことこそ最善の道であると、頑固に信じる人です。(参考 コレヘト7:29、12:13-14)そのような人は、神に自分のみを委ねてしたがっていきます。彼のまっすぐな考え方こそ幸いだと、聖書は教えます。
「まっすぐな人」が常に明るい道だけを歩むと約束されているわけではありません。「闇の中」を歩むこともあり得ます。歴史の激動や明暗は、彼の歩みにも大いに関わりを持つでしょう。また、彼の人生にも、病気があり、老いがあり、死もあるでしょう。他の人々と同様の悩みや苦しみも避けられません。しかし、「まっすぐな人」には次のことが約束されています。「闇の中にも光が昇る。」
預言者ハバククのことが思い起こされます。ハバククは、南ユダの滅亡直前の時期に働いた預言者です。北イスラエルの滅亡を見ながらも真実に悔い改めることができず、滅亡への道を突き進む南ユダに向かって、ハバククは語り続けました。まさに、彼の働きは徒労のようであり、状況はどんどん悪い方向に向かっていきました。「いちじくの木に花は咲かず、ぶどうの枝は実を付けず、オリーブは収穫の期待を裏切り、田畑は食物を生ぜず、羊はおりから断たれ、牛舎に牛はいなくなる。」(ハバクク:17)まさにハバククは、「闇の中」にいます。それにもかかわらず、彼の言葉は次のように続きます。「しかし、わたしは主によって喜び、わが救いの神のゆえに踊る。」(3:18)
自分の知恵や力で喜んでいるわけではありません。
ただ「主によって」、ただ「わが救いの神のゆえに」喜び、踊るのです。
ハバククにとって、主の約束は真実でした。
「まっすぐな人には闇の中にも光が昇る。」