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『主こそ王 (詩編93編)』
「主こそ王。威厳を衣とし、力を衣とし、身に帯びられる。
世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない。」(1節)
「主がすべてを御支配なさる」という内容の讃美です。しかし、このように讃美しつつも、自然の様々な力や世の諸々の力に立ち向かう時、私たちは恐れずにはいられません。「主こそ王」と讃美する一方で、神の御支配の下で「世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない」などとは見えにくいからです。(1節)また、わたしたちの人生の細部に至るまで、主の御支配が及んでいるということも見えづらいのです。むしろ、わたしたちの人生もこの世界も、多くの不安定な要因に満たされているように見えるのではないでしょうか。
主とは、イエス・キリストです。
キリストに焦点を結ぶようにして、世界とわたしたちの人生を見ることを学ばなければ、神の御支配は見えてきません。「主(イエス・キリスト)こそ王」です。しかし、キリストは「権力を振るう」ような仕方で、その統治を展開なさいません。(マルコ10:42‐45)キリストは「威厳を衣とし」ておられますが、さらにその上に「大工の息子」という衣をまとっておられました。また、キリストは「力を衣とし」ておられますが、その力は人々を圧倒したり威圧したりするためではなく、人々を救うために用いられました。十字架から降りるためではなく、十字架の上ですべてのことを成し遂げるために用いられたのです。
このような意味で「主(イエス・キリスト)こそ王」であることが見えるようになる時、神の御支配の下で「世界は固く据えられ、決して揺らぐことはない」ことも見えてくることでしょう。