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『彼らの行く末を見分けた(詩編73編)』 02/16/2003

 この詩編の信仰者は、「神は・・心の清い人に対して恵み深い」と知っていました。(1節)それなのに、実際の信仰生活は迷いと弱さの中にありました。(2節)「神に逆らう者」たちをうらやましく思ったからです。彼らは神をも恐れぬ傲慢な人々でしたが、人生の成功者のように見えたのです。(3-12節)それにひきかえ、神を一生懸命に信じながら試練に悩む自分の信仰生活をむなしいと感じました。(3、13-14節)もし、彼がこのような思いを口に出したなら、彼の信仰を継承すべき次の世代は大いに迷ったことでしょう。(15節)

 彼は賢くも沈黙して「わたしの目に労苦と映ることの意味を知りたいと思い計り」ました。(16節)しかし、どんなに自分の頭を悩ませても、答えの出ない問題でした。彼は神を礼拝しつつ、神に問いました。そして、「ついに・・・彼らの行く末を見分けた」のです。(17節)

 信仰に基づく世界観・人生観の中ではっきりしているのは、その結末です。途中の具体的な道筋は必ずしも明らかではありません。だから、そこにたどり着くまでは、信仰の忍耐をもって一歩一歩進んでいくしかありません。反対に、神を排除した世界観・人生観は、神が御定めになった結末など問題としません。現在の安泰こそ重要です。

 信仰が世界観や人生観(自分の周りの世界や人生に対する見方や考え方)にまで徹底されないなら、神を信じつつも実際の生活では迷いが去ることはないでしょう。次の世代に確信をもって継承することのできる信仰を祈り求めて参りましょう。