| << Prev. |
『王が太陽と共に永らえ(詩編72編)』
詩編72編は、王のための祈りです。王には、二つの期待がかけられています。
一つは、王の力によらなければ自分を守れないような「貧しい人々」を保護することです。(2-4、12-14節)もう一つは、すべての国々を永遠に支配することです。(8-11、17節)
このような期待と祈りにふさわしい王など、歴史の中には存在しません。イスラエルの歴史の中にも存在しません。栄華を極めたソロモンでさえ、貧しい者たちを搾取し、近隣の大国との政略結婚などの駆け引きによって一時的な平和を守ったにすぎませんでした。(参照・列王記上9:20‐21、11:3)
この詩編の祈りに照らし合わせる時、この世の権威者や権力者はことごとく不完全で矛盾を抱えた存在です。 このような祈りにふさわしい御方はキリストのみです。
キリストはすでにおいでになりましたが、この祈りを完全に成就することはなさいませんでした。
この祈りの完全な成就はまだ途上にあります。
それゆえ、わたしたちも主の再臨を待ち望んで、この詩編を祈るべきです。
それだけではなく、メシアを待ち望みつつ、この世の不完全な権力者や権威者のためにも祈らなければなりません。(第一テモテ2:1-2)彼らの不完全さや矛盾に決して失望せず、どんな時にもメシアによる最終的な解決を信じて祈るのです。
そして、祈りつつ、それぞれの分に応じて自分の権威と力を主の御心にふさわしく用いるよう努めていきましょう。
そうすれば、この不完全で不安定な世にあっても、決して失望せず、「常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送る」ことができるでしょう。(第一テモテ2:2)