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「御顔をわたしに隠さないでください」 (詩編143編.2)12/24/2006

主よ、早く答えてください。 わたしの霊は絶え入りそうです。
   御顔をわたしに隠さないでください。

      わたしはさながら墓穴に下る者です」
( 7節 )

 敵から追いつめられて苦しんでいる人の祈りです。しかも、その苦難は、緊急に助けを必要とする深刻なものです。「わたしはさながら墓穴に下る者です。」(7節)
 
しかし、敵から救われることを第一に求めているわけではありません。「御顔を隠さないでください。」これが、第一に求めていることです。神の御顔を仰いで祈り続けることができるように、と求めているのです。敵から救い出されることは、確かに重要です。しかし、それ以上に重要なのは、神の御顔を仰いで祈り続けることです。神の御顔を見失わずに祈り続けることができたなら、いかなる苦難の中にあっても、「わたしの霊が絶え入る」ことはないからです。
 また、さらにこう求めています。「朝にはどうか、聞かせてください、あなたの慈しみについて。わたしはあなたに依り頼みます。」(8節)神の御言葉(聖書)を聞かせてください、と求めているのです。神の慈しみを朝ごとに知って、神の慈しみへの信頼を新たにして一日を歩み出すためです。
 そして、さらにこう求めています。「行くべき道を教えてください。あなたに、わたしの魂は憧れているのです。」(8節)神から助けを与えられても、神との交わりを失うなら、彼の魂は満足しません。もちろん、敵からの助けを求めています。「主よ、敵からわたしを助け出してください。」(9節)確かに、それは望ましいことです。しかし、それ以上に神との交わりを求めているのです。「御もとにわたしは隠れます。」(9節)

 この詩編が、息子アブサロムに追われるダビデの祈りの詩編だとするなら、敵である息子を倒しても、真の救いはないでしょう。自分の罪が招いた苦難の中で、神のみに永遠の救いを求めて、祈っているのです。自分の罪が招いた苦難に悩み、苦しみ、混乱する魂の祈りです。

「御顔をわたしに隠さないでください。」(7節)

「朝にはどうか、聞かせてください、あなたの慈しみについて。」(8節)

「行くべき道を教えてください。」(8節)