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『わたしの歩みを照らす灯』 (詩編119編105−112節) 07/24/2005

 

「あなたの御言葉はわたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯。」 ( 105節 )

 ここで言われている「道の光」とは、わたしのすべての道を鮮やかに照らす強い光ではありません。一歩一歩の足元を「照らす灯」です。謙遜と忍耐を欠いて結論や結果を急ぐ時、この光に満足することはできません。
 実際、信仰の歩みにおいて、進めば進むほどゴールから遠ざかるように思えることがあるでしょう。山頂に向かう道は、常に登りばかりであるとはかぎりません。谷間の道へと下っていかなければならないこともあるでしょう。

 夫と二人の息子を相次いで亡くしたナオミは、「全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです」と大胆に言いました。(ルツ1:20)この言葉がナオミの信仰の最終的な結論であるなら、実に不信仰な言葉です。しかし、それでもなお彼女は、神だけに望みを置いています。嫁たちをそばに置いておく方が、自分にとって好都合なはずなのに、嫁たちの将来を考えて彼らと別れようとしました。(1:8−13)ナオミが神だけを信頼しなかったなら、このような配慮は出来なかったでしょう。また、彼女の信仰が真実だからこそ、ルツは「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神」と告白するほどの信仰へと導かれたのでしょう。

 この詩編の信仰者も同様です。「わたしは甚だしく卑しめられています。」(107節)しかし、これが結論ではありません。なおも神の御言葉を謙遜に忍耐強く信頼して、こう祈ります。

「主よ、御言葉のとおり命を得させてください。」(107節)
謙遜に忍耐強く、結論を急がずに、
「わたしの歩みを照らす灯」
に信頼して、感謝して喜びつつ、祈っているのです。