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『目の覆いを払ってください』 (詩編119編.3)04/24/2005

 

「この地では宿り人にすぎないわたしに、
            あなたの戒めを隠さないでください」(1節)

 人間は永久にこの地上に住むわけではありません。必ずこの地を去らなければなりません。その意味では、すべての人が 「宿り人」 です。しかし、ほとんどの人々がこの地を去る日を無視しながら、思いがけないことのように、その日を迎えるのではないでしょうか。この信仰者は、自分が 「宿り人にすぎない」 ことを自覚しています。そして、今、苦難に直面しているのです。 「地位ある人々が座に就き」 、彼を陥れようとして謀略をめぐらしているからです。 (23節) 彼にとって、この地に住み続けるのは非常につらいこととなってしまいました。しかし、彼はこう祈ります。 「地位ある人々が座に就き、わたしのことを謀っていても、あなたの僕はあなたの掟のみに心を砕いていますように。」 (23節) どんなに八方ふさがりで、追い詰められたように見えても、主の掟を破壊することは誰にもできないからです。 「宿り人にすぎないわたし」 は、地位も力も無く、本当に頼りない者であったとしても、主の僕であるかぎり、歩むべき道は確かにあるのです。それゆえ、彼は 「地位ある人々」 の顔色を伺うような真似はしません。彼は 「(主の)律法の驚くべき力に・・目を注ぎます。」 (18節) そして、主の定めた道である律法のみに心を砕くようにと求めます。 (23節)

 試練の中で、主の律法に従っても何の役にも立たないように思えるかもしれません。余裕があってこそ主の掟に従えるのであって、秩序が混乱した苦難の中では、それどころではないと思いたくなるかもしれません。しかし、主の僕である 「宿り人」 が、行くべき道は主の定めた道です。その道が厳然として存在しているのに、恐れたり、慌てたり、焦ったりして、その道を見失っているだけです。それゆえ、この信仰者は祈ります。

「わたしの目の覆いを払ってください。」 (18節)